どうも、アネキです。
今回は私が何年も悩んできたアイデンティティに的を絞って過去を語りつつ、未来を生きるそこにあなたにメッセージを送れたらと思います。
私のアイデンティティ
過去のブログにもありますが、私は”多分”Asexualです(笑)
今となってはこうやって多分なんて書いて笑えますが、アイデンティティに悩み始めた頃は笑うどころか泣いてばかりでした。
自分が何者か分からなくなって、不安や恐怖が一緒に交じった不快な気分になるんです。
もしかしたら、このブログの読者の中にも仲間がいらっしゃるかもしれません。
あなたもたくさん辛い思い、苦い経験をしてきたのでしょう。
参考になるか、励みになるか、力になれるか分かりませんが、私の過去をさかのぼってみました。
自分の気持ちに困惑した小学生
まず自分の性的指向に違和感を感じたのは小学生でした。
「はやすぎっ!!」と思われるかもしれませんが、小学生の”好き”という感情も大切な人間の感情です。
そして、意外と幼稚園児から感情があったという方もいらっしゃいます。
小学6年生の時に、すごく仲良くなった女の子がいたんです。
その子とは毎日のように一緒に帰って、遊べる日は一緒に遊んで、そばにいることが当たり前のように感じていました。
しかし、卒業式で私は大号泣しました。
それは卒業するからではなく、彼女と離れ離れになるのが嫌だったからです。
当時の自分でさえ「何で私こんなに泣いてるんだろう」と思っていたぐらいの、絵にかいたような大号泣でした。
彼女のことが大好きだったんです。
自分の思いに困惑しながら終えた卒業式は今でも鮮明に覚えております。
何だか分からなくなっていた中学・高校
中高一貫の女子校へ進学し、仲の良い友だちもできて楽しい学校生活を送れていました。
しかし、ここでも惹かれるような出会いがありました。
周りの友だちは皆、好みの男性のタイプや好きな男性の芸能人の話題で盛り上がっている中、私は全くと言っていいほど興味がなく、
「何でそんなに彼氏とかほしいの?」と思っていました(口には出しませんでしたが)。
中学・高校で同性に気持ちが芽生えるのは、そういうお年頃だから…で片づけられることもありますが、それには異議を唱えたいです(笑)
そもそも、なぜ男女の恋愛が普通になっているのかと。同性同士の恋愛はなぜタブーなのかと。
そんな周囲の圧力に負けていた私は心の中に気持ちを閉じ込めて、告白することなく友人として卒業しました。
周囲に流されることなく彼女に告白していたら、私の今は何か変わっていたのかな…なんて思うこともありますが、後悔は全くしていません。
自分が余計に分からなくなった20歳
小学生・中学生・高校生と同性の女の子に恋をして、恋をするだけで気持ちを伝えないでいても、心は満たされていました。
それは恋とか自分の悩み以上に、友人という存在そのものに感謝していたからです。
一生に一度の小・中・高の12年間、私は自分が満足するというよりは「みんなで楽しく過ごしたい」という気持ちがとても強い生徒でした。
だから、みんなで楽しめれば私の心は十分に満たされていたんです。
今思えば、本当に環境に恵まれた12年間だったなと感謝しております。
そこからの卒業です。
自分の心の拠り所がなくなって、自己と向き合う時間が嫌でもドッと増えました。
ふと、「私の同性を好きになる気持ちはいけないことなんだろうか」と考える時間が増えて、どんどん悪い方向に考えが偏ってしまったんです。
周りの同級生は異性と付き合ったり、早くも結婚する子がいる中で、
私は異端者なのではないのかと、心のキャパシティを自分で溢れさせてしまいました。
そうして自分で自分を追い込んで、鬱に近い状態が続きました。
心の休息を求めて二丁目へ
LGBTQについてもっと知ろう、自分についてもっと知ろうとLGBTQ系のYouTuberをとにかく漁りました。
すると、自分の予想以上に同じような葛藤を抱えている人が多くて、
そういう人が訪れやすい場所が新宿にあると知り、すぐに足を運びました。
女性限定のレズビアンバーへ初めて1人で入店し、温かく迎え入れてくれた店子の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
それから毎週のように足を運び、嫌なことも全部忘れて大笑いして最高の時間を過ごすことができました。
自分の気持ちに共感してくれる人がたくさんいる、それだけで幸せでした。
そこで思ったんです。
もう自分について悩むのはやめよう
誰かの心に寄り添える人になろうと。
変化したアイデンティティ
気が付いたころには私の恋愛観に基準のようなものはなくなって、自分でも型をはめるのが難しいセクシュアリティになっていました。
性自認は女性、恋愛対象は男性以外。というのが1番しっくりくるかもしれません。
かつては生粋のレズビアンだと思っていた私が、分からなくなっていたんです。不思議ですね。
アネキはボーイッシュな服装が好みですが、メンズというよりはジェンダーレスに近いかなと思います。
ヘアスタイルはかつては坊主に近い時期もありましたが、今はそこまで短いわけではありません。
パートナーには「短いねえ~!!」って言われますが(笑)
性はグラデーション
いかがでしたでしょうか。全く参考にならないアネキのセクシュアリティ遍歴でしたね…
ここまで来るのにたくさん悩んで、たくさん泣いて、たくさん傷ついてきました。
でも、今となっては「悪くはない過去」です。
周囲の環境に満足していたことはもちろん大きな要素ですが、逃げれる場所があることが最も大切かなと思います。
私の場合、二丁目とか親友とか。あとはYouTubeとか。
コロナを機にSNSとの距離がぐんと縮まって、YouTubeの人気が一気に加速しましたよね。
その当時に人気を博した動画もたくさんある中で、LGBTQ系の動画は今でも視聴回数は多いです。
これは言うまでもなく、悩みを抱えている人が多いからです。
もちろん、ここ数年で多様性への考え方も改まっており、距離感が近くなったのも理由の1つかもしれません。
しかしながら、距離感が近くなってきたからこそ発信しやすくなった=見やすくなったとも言えるでしょう。
そういうSNSの力に頼りながら自分の居場所を見つけて、もしピンとくるものがなかったとしても、
アネキのブログに遊びに来ていただければ、ここがあなたの居場所になります。
あなたのアイデンティティはあなたのもの。
いつかは考え方が変わるかもしれませんし、変わらないかもしれません。
性はグラデーションってよく言いますよね。性だけでなく、あらゆる物事に対する考え方も同じです。
どちらに傾いても、あなたの考えです。不安も多いかもしれませんが、不安を感じるのは未来を見据えているからです。
あなたの生きる未来を、あなたの生きる今を支えられる、そんなブログにできるようにこれからも精進いたします。
この記事を書いた人 Wrote this article

アネキ
大阪生まれ東京育ち。 過去に2度の転職を経験し、自分の人生を見つめ直すことが増えた。趣味は英語学習と編み物、人間観察、考えること。 生きがいは家族とパートナーの幸せ、レディー・ガガのライブ参戦。 典型的な内向型だが、「その割には結構喋るね」と言われることが多い。